クリエイトダイスの熱板溶着装置
中空タンクなど成形品同士の溶着向けに熱板溶着装置を提供しています。サーボモータ制御による細かな条件管理により高品質の溶着状態を実現します。
熱板溶着装置の特長
3次元形状の溶着が可能。
熱板自体を溶着面の形状に応じて加工し、ヒータ位置構造を工夫することで、平板な形状の製品はもちろん3次元形状の製品であっても溶着することが可能になります。
樹脂素材の制限が皆無。
熱可塑性樹脂であれば、ほぼ制限はありません。対象となる製品の材質に応じて、接触式・非接触式を使い分けることで対応します。
樹脂粉、騒音が出ない。
超音波や振動溶着工法と異なり、ヒーター板で溶融させてから接着させるので樹脂粉、騒音は出ません。
タンクなど強度・気密性を確保。
自動車、二輪やその他家電・OA製品のタンクなど、ある程度の大きさ以上の気密性が求められる製品の溶着に向いています。
熱板溶着装置の原理
熱板溶着は上・下(または左・右)それぞれの樹脂成形品の接合面のみを熱板で溶融し、熱板を退避させた後、両製品を溶着する工法です。ヒーター温度、溶融荷重・圧着位置を細かく制御することで十分な溶着強度を追求できます。
他工法との比較
熱板溶着にはさまざまな工法があります。用途によってそれぞれの工法に特長がありますので参考にしてください(当社調べ)。条件によっては特長が異なることもございます。ご不明な点がございましたら、当社までお問い合わせください。
熱板溶着 | 超音波溶着 | レーザー溶着 | 振動溶着 | |
小型精密部品 | × | △ | ◯ | △ |
大型部品 | ◯ | × | ◯ | ◯ |
電子部品内蔵 | × | △ | ◯ | × |
3次元形状 | ◯ | × | △ | △ |
樹脂粉 | 発生しない | 微量 | 発生しない | 大 |
導入コスト | ◯ | △ | △ | △ |
タクトタイム | △ | ◯ | △ | ◯ |
仕上がり | 余肉あり | 亀裂が入ることもある | ◯ | バリが発生 |
樹脂材の制限 | 制限なし(※) | 制限あり | 制限あり(透過性) | 制限なし |
※ガラス繊維が入っている樹脂は弊社までご相談ください。